novel

心をほぐす一冊。町田そのこ『宙ごはん』の優しい力〜様々な家族のカタチと思いやりへの問い〜

◆ あらすじ ~名前にこめられた想い~ 主人公は、「宙(そら)」という名前の少女。彼女は生まれてすぐに母親と別れ、母親の妹のもとで育ちます。そして小学生に上がる時に母親と暮らし始めます。母親との距離を感じながらも料理人の恭弘から教わ...
novel

村田沙耶香 『授乳』  家庭教師である男子大学生との不思議な関係。そこにある欲とは?

村田沙耶香と授乳:母性と身体の関係を考える 村田沙耶香さんは、日常の些細な出来事に潜む不安や疎外感を鋭く描く作家として知られています。彼女の作品には、人々の身体的・精神的な葛藤が深く刻まれており、その中には「母性」や「身体の変化」と...
novel

江戸川乱歩『陰獣』人間の闇の部分が江戸川乱歩によって描かれる。緻密に仕掛けられたミステリー!

こんにちは!只野です! 江戸川乱歩とはどんな人物なのか? 江戸川 乱歩(えどがわ らんぽ、旧字体:江戶川 亂步、1894年〈明治27年〉10月21日-1965年〈昭和40年〉7月28日)は、日本の推理小説家、怪奇・恐怖小説家、...
novel

大島真寿美『渦 妹背山婦女庭訓 玉結び』 人形浄瑠璃に魂を燃やした半二。時代の移り変わりと共に人々の娯楽も移り変わる。これを読めば人形浄瑠璃をもっと知れる。

こんにちは!只野です! 今回は大島真寿美さんの『渦 妹背山婦女庭訓 玉結び』をご紹介させていただきます。 こちらの本は人形浄瑠璃に魂を燃やした半二という男が色々な人に出会い最高の作品を作るというものです。 半二は人形浄瑠...
novel

村田沙耶香『消滅世界』パートナーがいても彼氏・彼女を作るそんなあたらしい世界。

こんにちは!只野です! 今回は私の大好きな作家さんである村田沙耶香さんの小説『消滅世界』をご紹介させていただきます。村田さんといえば『コンビニ人間』が有名だと思いますがこの『消滅世界』も価値観揺さぶる作品となっています。『コンビ...
novel

重松清『疾走』一度ついたイメージでその人物が出来がってしまうということがあるんです。

こんにちは!只野です。今回は重松清さんの『疾走』をご紹介させていただきます。 まずこの作品を読んでいて心に響いたのは主人公『シュウジ』を『おまえは〜と思った』のように孤独なシュウジをいつまでも見守る存在が文章に存在することです。 ...
novel

摩耶雄嵩『神様ゲーム』子供向け?と言いたくなる展開と結末に・・・

こんにちは!只野です! 今回は摩耶雄嵩さんの『神様ゲーム』をご紹介します! この『神様ゲーム』は児童図書向けに書き下ろされた作品ということを前提にお話をお聞きください(笑) 物語の核になる部分は、少年探偵団が猫を殺してい...
novel

中村文則『私の消滅』記憶が無くなってしまったら私の存在はどうなるのか?存在証明はどこにあるのか?

こんにちは!只野です!今回は中村文則さんの『私の消滅』をご紹介いたします。 早速ですが、皆さんは何があなた存在を証明していると思いますか?戸籍、見た目、そして記憶。そう、この本はある記憶を失った男がさまざまな記憶の断片をたどり自分を...
novel

東野圭吾 『人魚の眠る家』ある日、娘が意識不明に。エゴと愛の境界線とは?実写映画もされた名作。

こんにちは!只野です! 今回は篠原涼子さん主演で実写映画化もされた『人魚の眠る家』をご紹介致します。 率直に言って涙腺が壊れます(笑)テーマがなかなか重いのですが、深く考えさせられる内容です。 ...
novel

遠野遥 『改良』あなたにとって美しさは何か?そして、誰に向けた美しさなのか・・・

こんにちは!只野です!今回は最近ハマっている遠野遥さんの「改良」をご紹介いたします! 皆さんは「美」美しさについてどう考えますか?内面的な「美しさ」はどれだけ歴史が進んでも変わらないものでありますが、外面的な「美しさ」に対する価値観...
タイトルとURLをコピーしました