塩ひとつで、料理はここまで変わる。元シェフが教える「塩の種類とやさしい使い分け」

キッチンに立つたび、ふと手に取る「塩」。

毎日のように使っているのに、
実はその奥深さをじっくり味わったことがある人は、意外と少ないかもしれません。

レストランで働いていた頃、僕はソースよりも、スパイスよりも、
まず“塩”に向き合え、と教えられました。

なぜなら、塩は料理の輪郭を決める存在だから。

今日は元シェフとして、そして今は文章を書く人間として、
料理好きなあなたに「塩の世界」をそっとお届けします。


■ 精製塩(食卓塩)

もっとも身近な塩。
塩化ナトリウムの純度が高く、キレのあるしょっぱさが特徴です。

おすすめ料理
・卵焼き
・野菜炒め
・下味全般

味がシャープなので、火を入れる料理や下味向き。
迷ったらまずこれ、という“基準点”の塩です。

ただしミネラルはほぼ含まれないので、使いすぎには注意。



■ 天然塩(海塩・岩塩)

海水や地層から採れる、ミネラル豊富な塩たち。
甘みや苦味など、実に表情豊かです。

◯ 海塩(例:沖縄の塩、ゲランドの塩)

まろやかで、食材にすっと寄り添うタイプ。

おすすめ食材
・トマト
・きゅうり
・白身魚のカルパッチョ

仕上げにひとつまみ振るだけで、素材の甘さが立ち上がります。

◯ 岩塩(ピンクソルトなど)

力強く、肉と相性抜群。

おすすめ料理
・ステーキ
・ローストチキン
・ラム肉

焼き上がりに軽く振ると、肉の旨味が輪郭を持ちます。



■ フレークソルト

薄片状でサクッとした食感が楽しい塩。

おすすめ
・サラダ
・アボカド
・チョコレートデザート

「塩を食感として楽しむ」感覚を教えてくれる存在です。

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健康の話も少しだけ

塩=悪者、というイメージがありますが、
実は人間にとってナトリウムは必要不可欠。

問題は“量”と“質”。

ミネラルを含む天然塩を適量使うことで、
むくみや疲労感が軽減する人もいます。

大切なのは、
・薄味を意識する
・素材の味を引き出す塩使いを覚える
この2つ。

塩に頼らず、塩と対話する。
それが、体にも料理にもやさしい付き合い方です。


料理は、ほんの小さな選択の積み重ね。

今日選ぶ塩ひとつで、
いつもの一皿が、少しだけ特別になるかもしれません。

ぜひ、塩売り場で立ち止まってみてください。
そこから、新しい料理の物語が始まります。

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