はじめての短歌入門― 31音で気持ちを切り取る、いちばんやさしい作り方 ―

短歌は「難しい文芸」だと思われがちですが、実はとてもシンプルな表現です。
五・七・五・七・七、たった31音で、今の気持ちや景色を切り取る。それだけ。

SNSや日記の延長で楽しめる、いちばん身近な詩とも言えます。

この記事では、
「短歌を読んでみたい」ではなく「自分でも作ってみたい」人向けに、
無理なく始められる短歌の作り方を紹介します。


短歌ってそもそも何?

短歌は、

五・七・五・七・七
(合計31音)

このリズムで作る、日本の短い詩です。

俳句との違いは、

  • 季語がいらない
  • 文字数が少し長い
  • 気持ちを書いていい

という点です。

つまり短歌は、
「今の自分の気分を、リズムに乗せて書くもの」
と思えばOKです。


短歌は「上手に」作らなくていい

初心者がつまずきやすいのが、

  • きれいな言葉を使わなきゃ
  • 文学的でなきゃ
  • 深い意味が必要

と思ってしまうこと。

でも実際の現代短歌は、

  • コンビニ
  • スマホ
  • 仕事
  • 恋愛
  • だるさ

こういう日常の言葉だらけです。

短歌は「詩」ですが、
「つぶやきを31音に並べる」くらいでちょうどいい


いちばん簡単な短歌の作り方

初心者におすすめなのは、この手順。

① いまの気持ちを1行で書く

まず、短歌じゃなくていいので、普通の文章で書きます。

例:

  • 今日はなんだか疲れた
  • あの人のLINEを待っている
  • 仕事帰りの空がきれいだった

② それを五・七・五・七・七に分ける

たとえば、

「今日はなんだか疲れた」
を分けてみます。

きょ・う・は・な・ん・だ・か(7)
つ・か・れ・た(4)

少し足りないので、言葉を足す。

きょうはなんだか(7)
つかれている(7)
というふうに整えます。

これを5・7・5・7・7に並べるだけ。


③ 多少ズレてもOK

ぴったり31音じゃなくても大丈夫。
実際の短歌も、多少のズレはよくあります。

大事なのは、
リズムと気持ちがつながっているか


初心者向け短歌の型

作りやすい型をいくつか紹介します。

型①「景色+気持ち」

雨の駅
スマホを見つめ
立ちつくす
まだ来ないまま
君のひとこと

「見たもの」と「思ったこと」を組み合わせるだけ。


型②「事実+本音」

今日もまた
仕事を終えて
帰る道
本当は少し
泣きたい夜だ

事実→感情の流れは短歌にしやすい。


型③「ひとりごと」

なんとなく
生きてるみたいな
この日々が
きらいじゃないと
思えてきたよ

独り言でOK。それが短歌になる。


短歌は「書いてから意味が生まれる」

短歌の不思議なところは、
書いたあとに自分の気持ちに気づくことが多いところです。

「こんなこと思ってたんだな」と、
31音にして初めて分かることもあります。

日記よりも短くて、
SNSよりも少し深い。

その中間に短歌があります。


まとめ

短歌は、

  • 才能が必要なものではない
  • 知識がなくても始められる
  • 今の気分を書けばいい

そんな、とても自由な表現です。

うまく作ろうとしなくていい。
きれいにまとめなくていい。

今日の自分の気分を、31音にしてみる。
それが、短歌のいちばん正しい始め方です。


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