花粉症の根本治療として注目されているのが、いわゆる 「花粉症ワクチン」=アレルゲン免疫療法(減感作療法)」 です。
薬で症状を抑えるのではなく、体質そのものを“花粉に反応しにくい体”へ変える治療 です。
現在行われている花粉症の免疫療法は大きく2種類
- 舌下免疫療法(自宅で毎日薬を舌の下に入れる)
- 皮下免疫療法(腕に注射する)
一般的に「ワクチン」と呼ばれるのは 皮下免疫療法(注射) です。
1. 花粉症ワクチン(皮下免疫療法)の費用
現状、花粉症の注射療法は保険が適用されるケースと、自由診療になるケースがあります。
※日本では舌下は保険適用、注射は一部施設で自由診療が多いのが実情です。
■ 自由診療の場合(もっとも一般的)
目安費用
- 初診:5,000〜10,000円
- 血液検査(アレルギー検査):5,000〜10,000円
- 注射1回:3,000〜8,000円
- 年間合計:6万〜15万円程度
注射は
- 最初の2ヶ月は毎週
- 以降は月1回
が一般的。
1年で 計12〜20回 程度打つことになります。
医療機関によって差があるため、実際は「年間8万〜12万円」のケースが最も多いです。
■ 保険診療で扱っている医療機関の場合
取り扱いが少ないですが、保険適用の施設もあります。
- 診察・注射が 3割負担で1回 800〜1,500円程度
- 年間3万〜5万円程度
ただし「取り扱う医院が非常に少ない」点が最大のデメリットです。
2. 舌下免疫療法の費用(比較用)
花粉症ワクチンと目的は同じ治療です。
保険適用
- 初診・検査:5,000〜10,000円
- 薬代(毎月):1,500〜2,500円
- 年間:2万〜3万円
多くの人はこちらを選びます。
3. 花粉症ワクチンの有効期間(どれくらい効き続ける?)
基本原則
花粉症の免疫療法は「最低3年、推奨5年」の継続が必要。
治療終了後の効果持続
科学的な報告では、
- 治療終了後も5〜10年効果が持続するケースが多い
- 完全に改善する人:20〜30%
- 症状が大きく軽くなる人:50〜60%
- あまり変わらない人:10〜20%
というのが国際的なデータです。
効果の実例
- 治療後、薬がほぼ不要になる
- 毎年の症状が大幅に軽くなる
- 花粉が多い年でも症状が抑えられる
ただし、
- 体質
- 治療開始年齢
- 継続期間
などで個人差は大きいです。
4. なぜワクチンで花粉症が治るのか?
注射で少量の花粉エキスを体に入れ、
免疫を“鈍感”にするよう訓練する方法 です。
仕組みとしては
- IgE抗体の反応を抑える
- アレルギー反応をコントロールするT細胞が増える
- 体の「間違った過剰反応」が修正される
というプロセスが進みます。
薬で症状を抑えるのではなく、
アレルギー反応の根本を変える のが特徴です。
5. デメリット・注意点
- 3〜5年の継続が必要
- 途中でやめると効果が出ない
- 注射なので痛みがある
- 自由診療だと高額
- まれにアナフィラキシーのリスク(医師の管理下で実施)
- 完治は人によって差がある
医療機関での管理が必須です。
まとめ
花粉症ワクチン(皮下免疫療法)の費用
- 自由診療:年間 6万〜15万円
- 保険診療なら年間 3万〜5万円
- 舌下免疫療法は年間 2万〜3万円(保険適用)
有効期間
- 継続3〜5年必要
- 終了後も5〜10年効果が持続するケースが多い
花粉症を根本から治したい場合、
「長期的に症状を軽くしたい」「薬に頼りたくない」人には大きな価値がある治療です。

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