沼田まほかる『アミダサマ』

この小説は冷蔵庫の中から見つかった少女『ミハル』を中心に『悠人』とお坊さんである『浄鑑』の二人の視点から物語が進む

深淵のような少女『ミハル』はこの世の摂理に抗おうとする

『ミハル』に惹きつけられて人生が変わり始める『悠人』

『ミハル』の成長を見ながら迫る不安を抱えながら

日々を過ごす

平凡であった日常がグラデーションのように変化していく

心とは 実体とは 死とは 愛とは。。。

たくさんの騒音の中で何かを見つけられるのか

そういった疑問を投げかけてくれる作品でした

ずっと前、何百年も前からあったかのような心情を描いた

そんなふうに感じました。

書評 4.5