金曜の夜。
仕事や家事を終えてソファに沈み込み、Prime Videoを開いた瞬間から始まる“無限スクロール”。
サムネイルを眺めて、予告を少し見て、
気づけば30分。
「観たい気持ちはあるのに、決められない。」
サブスク時代の私たちは、作品が多すぎて疲れてしまうことがあります。
だから今日は、テーマをぐっと絞って
“この週末に観てほしいPrime Video作品”を5本。
派手な話題作よりも、
観終わったあと、静かに余韻が残るものを選びました。
① 金曜の夜。頭を空っぽにしたいあなたへ
『しあわせのパン』
監督:三島有紀子
主演:原田知世/大泉洋
北海道・月浦の小さなカフェを舞台に、
パンと料理と人の心がゆっくり交差していく物語。
セリフは少なめ。
代わりに、こねられる生地の音や、湯気の立つスープが感情を運んできます。
大泉洋の抑えた演技と、原田知世の静かな佇まいがとても心地いい。
▶︎ 見どころ
「何も起こらない」ことが、こんなに贅沢だと気づかせてくれる映画。
② 土曜の午後。価値観をそっと揺らしたいなら
『はじまりへの旅』
監督:マット・ロス
主演:ヴィゴ・モーテンセン
森の中で自給自足生活を送る一家が、
ある出来事をきっかけに社会と再び向き合っていくロードムービー。
教育、家族、自由。
テーマは重たいのに、ユーモアと温度のある演出で、最後まで軽やか。
主演のヴィゴ・モーテンセンは、この作品でアカデミー主演男優賞にもノミネートされています。
▶︎ 見どころ
「正しい生き方」より「納得できる生き方」を考えたくなる一本。
③ 土曜の夜。静かな恋が観たいとき
『her/世界でひとつの彼女』
監督:スパイク・ジョーンズ
主演:ホアキン・フェニックス
近未来を舞台に、孤独な男性と人工知能の恋を描いた異色のラブストーリー。
でも実際は、とても人間的で、切ない映画です。
スマホ越しの会話や、画面の向こう側の温度感。
今の私たちの生活と驚くほど重なります。
▶︎ 見どころ
テクノロジーの話をしながら、ずっと「孤独」に寄り添ってくれる作品。
④ 日曜の昼。ゆっくり呼吸したいあなたへ
『かもめ食堂』
監督:荻上直子
主演:小林聡美
フィンランドのヘルシンキで、日本人女性が営む小さな食堂の物語。
大事件は起きません。
あるのは、おにぎりとコーヒーと、少しずつ縮まる人との距離。
荻上直子監督らしい“間”の美しさが際立つ一本。
▶︎ 見どころ
観ているだけで肩の力が抜けていく、不思議な癒し系映画。
⑤ 日曜の夜。明日の自分に触れたいなら
『海街diary』
監督:是枝裕和
主演:綾瀬はるか/長澤まさみ/夏帆/広瀬すず
鎌倉を舞台にした四姉妹の物語。
梅酒を仕込む手元。
食卓の沈黙。
言葉にできない感情。
是枝監督らしい、説明しすぎない演出が、心の奥に静かに届きます。
▶︎ 見どころ
家族の「不完全さ」を、そのまま抱きしめてくれる作品。
作品を“消費”しない週末へ
Prime Videoは便利です。
でも、倍速や“ながら見”が当たり前になると、
せっかくの物語が通り過ぎてしまう。
この週末は、
スマホを伏せて、飲み物を用意して。
少しだけ“観る準備”をしてみてください。
サブスクは娯楽であり、
同時に、心のメンテナンスでもある。
予定を詰め込まなくていい。
誰かの評価と比べなくていい。
あなたの気分に合う一本を、あなたのペースで。
もし迷ったら、この5本の中から。
きっと、静かに寄り添ってくれるはずです。

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