湊かなえ『カケラ』 ・あの時彼女は何を思ったのか。美とは均一化するものなのか。感情を揺さぶる作品。

1 あらすじ

2 書評

3 まとめ

1 あらすじ

美容整形外科の美人女医が故郷の町でおきた自殺事件を発端に過去と現在のつながりを巡るサスペンス。

現代における容姿問題、いじめ、正しさや個性にメスを入れた作品。

2 書評

美人女医の元に訪れる知り合いの話から物語が展開していきます。まず、読者は女医という一つ距離置いた視点から見ることができるんです。視点が変わらないのでとても読みやすく、ある意味物語に深入りし過ぎずに進められます(何しろこの女医の感情があまり描かれていないのがそう感じるのかも。。。)。あらすじでも述べましたが、この作品は現代に溢れる美意識、いじめ、正しさというなの同調圧力を、さすが湊かなえというようなゾクゾクするような展開で楽しませてくれます。

3 まとめ

湊かなえをダイレクトに感じたい方におすすめです!動悸がするような読後感。そして、自分がみてきたものは正しいのか感情を揺さぶってくれます。皆さんも読む手が止まらないはずです!